歯周病 | そめじ歯科医院

虫歯や歯周病は、唾液から感染する伝染病です。
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、虫歯菌や歯周病菌はいません。しかし生後1年半から3歳までにお母さんなどからの家族感染が起こります。
また、歯周病菌は、親子間だけでなく夫婦間、身近な方からの感染による伝染病です。

歯みがきでは歯周病菌は死にません。
歯みがきは、虫歯菌や歯周病菌の温床となる歯垢をかきだす効果はありますが、殺菌効果はないので一時的に細菌の数は減少しますがまた元に戻り根本的な治療ではありません。
虫歯菌や歯周病菌を殺菌して取り除かないと治癒したとはいえません。

歯周病は、全身疾患を引き起こすとても怖い病気です。歯周病が影響をおよぼす全身疾患は様々で、歯周病菌が気道や血管に侵入して起こる病気、歯周病菌に対する免疫不全が関係する病気があります。
病気は互いに悪影響を及ぼしあうことが多々あり、歯周病も例外ではありません。
そのため、歯周病の予防や改善は全身の健康とも大きな関係にあります。

歯周病患者は推定8,000万人いると言われています。この歯周病菌は、VSC（揮発性硫黄化合物）が産出し体に毒性を示し容易に血管内に侵入してきます。それに対して体内の免疫機構が過剰反応するなどの結果、心筋梗塞、動脈硬化、脳梗塞、肺炎、早産、糖尿病などさまざまな病気を引き起こすことがあります。
歯周病は、お口の中の問題だけでなく命にかかわる病気の原因となります。

糖尿病	血液の血糖値が病的に高まる病気で、白内障などさまざまな合併症を起こすことがあります。歯周病と糖尿病は互いの治療効果を妨げ合う関係にあります。
誤嚥性肺炎	歯周病菌などの細菌が、誤って唾液や飲食物と一緒に肺に入ってしまって（誤嚥）起こります。高齢の方に多い病気です。
細菌性心内膜炎（感染性心内膜炎）	血管に侵入した細菌が体内を巡って心臓内の弁や心内膜、心筋に感染して起こる心疾患。
虚血性心疾患（心筋梗塞・狭心症）	血液中の細菌により、心臓の冠状動脈が障害を受けて形成された血栓が、血流を阻害して起こる心筋梗塞や狭心症。
内臓疾患	血管に進入した細菌が体内を巡って腎臓や肝臓に感染して起こる疾患。糖尿病との合併症が懸念されます。
早産や低体重児出産	歯周病の時に起こる免疫反応が早産を誘発することがあることがわかっています。

パーフェクトペリオ治療とは？

▲骨破壊のメカニズム（クリックで拡大）

パーフェクトペリオ治療とは、野口歯科医学研究所が2005年に開発した、人体への影響を最小限に抑えつつ、バイオフィルムを作る虫歯菌や歯周病菌を溶菌する効果のある治療方法です。
具体的には、白血球と同じ殺菌成分であるHClO（次亜塩素酸）とバイオフィルムの破壊効果のあるNaHCO3（炭酸水素ナトリウム）が含まれた微アルカリ性の電解水を使用し、虫歯菌や歯周病菌の周囲にあるバイオフィルムを破壊し、細菌を破裂させ、溶菌します。

従来の歯周病保険治療は、歯周病の治癒ではなく、病状安定までに数ヶ月要し重度の歯周病は歯肉の切開、剥離などの外科手術が必要です。
パーフェクトペリオシステムでは、重症の方でも3回程度で歯周病を治癒まで導くことができます。治療回数（治療期間）を少なくしたい方、外科処置をしたくない方には、おすすめです。
治療後、ご自宅で虫歯や歯周病の予防におけるメンテナンスを行います。

歯周病・口臭治療／パーフェクトペリオシステム

歯周病や口臭となる細菌はさまざまです。効果的に治療するためには、術前の検査をする必要があります。
位相差顕微鏡による細菌検査、ガスクロマトグラフによる口臭検査やう蝕活動性試験の検査です。
その後パーフェクトペリオ治療として、歯周ポケット内や歯肉縁上、歯肉縁下の歯石（内毒素）舌表面、口腔内粘膜を殺菌していきます。

パーフェクトペリオ治療の特徴

パーフェクトペリオ治療は、大学での研究結果を基にして使用しています。

パーフェクトペリオ治療は、歯科大学からの、『虫歯菌や歯周病菌をほぼ完全に殺菌できる』という研究結果を基に使用しています。

パーフェクトペリオ治療は浸透力があり、より効果があります。

従来の方法は、細菌についているバイオフィルムによって多くがはじかれて効果が低いです。

しかし、歯周病はみずから栄養を摂取するために自分の住み家であるバイオフィルムの表面にウオーターチャンネルという小さい穴をあけてます。

この穴を通過できる分子量は200以下でないと通過できません。
歯周病菌が多量に潜むバイオフィルムの中心部ではさらに小さいナノチャンネルという極小の穴があいています。この穴を通過できる分子量は100以下でないと通過できないが、パーフェクトペリオ治療では、主成分次亜塩素酸であれば分子量52.46なので通過し、殺菌できます。

» パーフェクトペリオ治療の詳細はこちら

治療の流れ

術前	顕微鏡検査、口臭検査
治療	バイオフィルム破壊・溶菌、リンパ球・マクロファージ活性化阻止
術後　　　（再チェック）	顕微鏡検査、口臭検査

術前	顕微鏡検査、口臭検査、短時間う蝕活動性試験
治療	歯肉縁下歯石除去（エアブレイシブ法）
術後　　　（再チェック）	顕微鏡検査、口臭検査、短時間う蝕活動性試験

重度の歯周病・口臭

治療	歯肉縁下歯石除去、不良肉芽組織除去
再診	顕微鏡検査、口臭検査

治療費（税込）

検査代	5,500円
治療費（片あご）	23,000円
テレスコープ 1歯	3,300円

症例

術前

術後